※ストラータ使用回数が増えたので追加で感じた事を加筆、修正しました。
UNIONストラータを買いました。
20-21シーズンまで使ってたのはFLUXのDS。
それぞれ有名メーカーを代表するオールラウンドビンディングです。
素人目線で比較してみました。
FLUX DS
究極のフリースタイルスノーボーディングを。
コンディションを選ばないオールマイティーモデル。パークからパウダーまですべてを制覇。
まずはFLUXのDS。20-21シーズン使ってました。
調子良かったと思う。DSに問題があったわけではなくて「ミニディスク」に興味があったのでストラータを購入。並行して使ってみて違いが分かればなーと。より自分に合ってるビンディングが見付かったらラッキー的な思考で\(^o^)/
DSの特徴
主要な特徴。実際の使用感など。素材等の正式名称、メーカー独自の呼称とかはメーカーサイト見て下さい。あくまで一般のオジサンが感じた事をできるだけ分かりやすく表現したと思って見て下さい。
1.レギュラーディスク。基本、多くのビンディングはこれ。ミニディスクより安定感がある。DSのディスクはスタンス幅方向にもセンタリング方向にも設置できます。(メーカー、商品による。BURTONは別売りだったりします。)
2.ツールレスで調整。板との接続以外ツールレス。でも、結局スタンス調整にはドライバー要るのだからそんなにメリットにも思わない。主要ネジに緩み止めのストッパーが付いている。これは便利。
3.ベースプレート。素材はプラスチック系。硬い。クッション性はないけど板への力の伝達は良さそう。ガスペダルとカカト側も足のサイスに合わせて調整ができます。ベースプレート裏面は中抜きの構造になっており雪が詰まります。些細な事ですが、しっかり雪を落としたつもりでも家に帰る頃には溶けて水が流れ出てます。ストラータと比べるとベースプレート幅が狭い。スタビライザーというパーツを付けて板との接地範囲を広げる事ができます。けっこう小さいパーツなので個人的にはどれくらいの効果なのか半信半疑(^_^;)
4.ハイバック。硬さはミディアム。ローテーション調整は3段階。ハイバックの取り付けネジ位置がビンディングの中央寄りのため、カカトを包み込むような形状になっている。フォワードリーン調整が独特。ハイバックを固定しているネジを緩めてマイクロアジャスターを移動させる必要あり。慣れないと面倒。休憩所とかでやらないとパーツ落としそう。
5.アンクルストラップ。柔らかく動きやすいゴム系素材のストラップと、その外側にホールドするための硬いプラスチック系のストラップの2層構造。内側の柔らかいストラップが幅広くブーツに接するので、どちらかと言うと動きやすさ重視のバランス。また、アンクルストラップの付け根がヒールカップの内側にくるよう設計されている。カカトを包み込んでいるハイバックを直接ホールドするように取り付けられているのが特徴。
6.トゥストラップ。柔らかめ。こちらも2層構造だけど、外側はあまり関係ない気もする。
7.昨シーズンの使用感。商品説明通りオールラウンドに使いやすい。先ほどから何度か特徴に挙げているけど、カカト周辺のホールド感が強い。カカトで板に接着してる感じ。(それ以前に使ってたBURTONミッションに比べて。)他の部分のホールド感はあまり印象にない…という事は自由に動きやすいのだと思う。反応も良いと思う。以前のミッション使用時はパウカントも入れていたためか、比較するとクッション性は弱く感じた。ストッパーが付いているのでネジの緩みが気になった事はない。
UNION ストラータ
ボードのしなりを最大限に引き出し、レスポンスとルーズさが絶妙なバランスで共存。ストラップは柔軟でブーツにピッタリフィットし、内と外で硬さの異なるアシンメトリー構造が採用されている。ベースのカントシステムが膝への負担を大幅に軽減し、ボードを力強く踏み込むことを可能にする。
ストラータの特徴
DS同様、こちらも素材等の正式名称、メーカー独自の呼称とかはメーカーサイト見て下さい。
1.ミニディスク。商品説明などを見ると動きやすい、板のしなりを最大限引き出しやすい…との事。ストラータはUNIONのミニディスクモデルのど真ん中。よりソフトな「コンタクトプロ」とハードな「ファルコア」の中間のモデル。ミニディスクは板の推奨スタンス幅に付けれないので注意。
2.調整にドライバー必要。フォワードリーン調整くらいツールレスでも良かったのでは?UNIONビンディングはネジの緩みと共にヒールカップがズレやすいという情報を見かけますが、どうなんだろう?私は携帯型のドライバーを持って滑っているのであまり気にならないですが…
3.ヒールカップ。アルミ製。ヒールカップを動かす事でセンタリング調整する構造。
4.ベースプレート。素材はブーツ接地面は硬めのスポンジ系、裏面は硬めのゴム。指で押したら凹むくらい。ゴム面はけっこう硬いですが、ベースプレートを両手で持って捻ると変形する感覚はあります。クッション性はあるけど力の伝達にラグがあるかも。また、カント(傾斜)がついてて膝を内側に入れやすい。幅はDSより広くどっしりと板に接地する感覚。裏面全体がゴムで覆われているのでガスペダル等の調整はありません。雪が詰まるような場所もなさそうです。
5.ハイバック。硬さはやや硬め。ローテーション調整は2段階。私はローテーションの効果自体あまり実感できないけど、拘る人には物足りないかも。取り付けネジ位置はカカト寄りで、カーブは描いているがDSほど深くカカトに干渉しなさそう。フォワードリーン調整は一般的なタイプだけどドライバー必要。
6.アンクルストラップ。DSと比べると硬め。幅も若干広い。非対称設計で内側が柔らかいという説明だけど、肉抜きでフレームのみの内側は手で触った感じはけっこう硬い。一見さらに硬そうな外側は中心部分は柔らかい別素材なので、総合すると内側と外側の差は感じられない。DSよりホールド感は強そう。
7.トゥストラップ。DSよりやや硬いけど大差ない。内側ゴム素材なのでグリップ力はありそう。
ストラータとDSの違いまとめ
1.DSはレギュラーディスクでストラータはミニディスク。レギュラーは安定性。ミニは動きやすさ、板のしなり。それぞれ設定できるスタンス幅が違う。ミニディスクはほとんどの板で推奨スタンス幅に取り付けできません。
2.ベースプレートの素材が違う。DSは全体が硬いプラスチック系。ストラータの表面は硬めのスポンジやゴム。DSは反応。ストラータはクッション性。
3.その他ベースプレートの特徴。DSのみガスペダル調整できる。DSのプレート幅は狭いがパーツを付けて調整可能。ストラータは広いゴム底面でどっしり板に接地。ストラータはカントつき。
4.ハイバック。ストラータの方が硬い。DSはカカト周辺を包み込む形状。DSはフォワードリーン調整が独特。ストラータはローテーション調整幅が少ない。
5.アンクルストラップ。ストラータの方が硬くて幅広い。ストラップのホールド力もストラータが強い。DSのストラップは動きやすさと付け根の位置でカカト周辺のホールド性を高める設計。
6.トゥストラップ。大差ない。ストラータはグリップ力がありそう。
7.重さ。手に持った感覚で言えば大差ない。
8.センタリングとスタンス幅の調整。DSはディスクでどちらか一方を選んで調整。センタリングを選ぶとスタンス幅は取り付け位置でしか調整できません。ストラータはディスクとヒールカップで両方同時に調整可能。
ストラータとDSを乗り比べ(感覚的な話が多いです)
ブーツが26㎝なので買ったのはMサイズ。
DSのセンタリングをMAXでトゥ寄せにして使っていたのと、ストラータのMはブーツサイズ幅が26~28㎝なので、とりあえずヒールカップ調整を一番縮めてみました。後のセッティングは昨シーズン乗ってたくらいで設定。板はRICE28のディバース152㎝。柔らかめ。グラトリオールラウンドという売り文句の板です。ブーツはBURTONのモト。足が痺れやすい体質なのでソフトブーツで締め付けも弱めで使用してます。
実際に乗り比べた感想
1.DSはカカト周りの固定が強い感覚。足首周りは軽い印象。
2.ストラータはアンクルストラップのホールド感強い。特にストラップの当たる足の甲~スネ側のサポートを強く感じるのでトゥサイドへのエッジ切り替えがクイックにできそう。また、非対称で内側が柔らかいとの事ですが、むしろストラップ内側に頼って体重を預けたり板を引き上げたりできるくらいの硬さはある。メーカー説明と真逆の感想ですし、あくまで私の感覚として…ですが。非対称ストラップをメリットに感じて検討中の人は店頭で確認した方が良いと思う。
3.そこまで気になる程でもないけど、ストラータのトゥストラップの小指側に硬いプレートのような物を感じる。親指側はハニカム状に中抜きされたゴム素材で自然にフィットするのに対して、小指側は平面で押さえつけられている感じ。強くラチェットを締めるとブーツが不自然に凹む。
4.DSはハイバックの端が柔らかい。ハイバックの中心以外は干渉が少なく自由に動きやすい。対してストラータはハイバック全体のサポート感が強い。ですが、どちらもフォワードリーン調整などで何とでもなる?
5.乗りやすいスタンス幅が違う?私はDSだと51㎝が調子良く、広げると膝や腿に負担がある感覚でしたが、ストラータは54㎝でも楽な気がする。DSはカカトを左右方向ズレなく後ろから掴まれているような感覚です。ダックでスタンス幅を広げて膝を内側に入れるようにして滑ると膝などの負担が大きくなりやすい…と言われてます。それに対してストラータは足の向きを変えやすい印象。ほんの少し足の向きを前振り方向に動かすだけでも膝や腰の旋回範囲はけっこう変わってきます。膝にかかる負担を乗り方で分散できるイメージ。ストラータはカントで膝を内側に入れやすいのかも?
6.ミニディスクの効果なのかは良く分からないですが、ストラータの方が板がしなりやすい。トーションも扱いやすい。ノーズやテールに乗る時に、少ない力で乗れる感覚があります。ミニディスクだけでなく、幅の広いアンクルストラップのサポート、カントの効果で強く踏めるのかもしれません。
7.DSが板をしならせにくいという事はないですが、ノーズやテールに乗った姿勢をキープするのに疲れる気がする。DSの硬いベースプレートのせい?板への力の伝わりが良いぶん反発も強いというか、プレス姿勢をキープしたり中途半端なポジジョンでは自分のバランス感覚や筋力で耐える必要があるイメージ。ストラータは適当に乗ってもビンディングが補助してくれる感覚。(あそびがある?)板からの反発もマイルド。これがベースプレートのクッションやミニディスクの性能?
ここまでが室内でオフトレとしてプレスを試したりした時の感想。以下が実際スキー場で滑ってみて感じた内容。
8.4でハイバックについて書きましたが、DSからの乗り換えだとストラータの硬いハイバックは凶器。フォワードリーン入れたら前足のふくらはぎがクソ痛い。刺さる。ゼロフォワードリーンなら問題はない。入れる場合は調整が難しい。フォワードリーン、ローテーション、1メモリ調整するだけでサポート力がけっこう変わる印象。足が痛くなる場合もある。DSの柔らかいハイバックは、フォワードリーン入れてもある程度サポート力を自動調整してくれる感じでマイルド。
9.フォワードリーン自体はDSの方が角度を付けられる。マイクロアジャスターとローテーション調整のハイバック取付け位置によってはかなり角度が付く。比較するとストラータはMAXでもフリースタイル向けといった印象の角度。カービング志向が強い人には物足りないかも。
10.一般的なセッティングじゃないかもですが。DSのフォワードリーン調整のマイクロアジャスターは内側と外側の2ヵ所あるので、内側外側の角度を変えて設定できる。例えば、外側だけ角度MAXで設定してローテーションも外寄りにすると、ノーリーやピボット打つ時のサポート感が強くなるし、内側は足の抜けが良くなるので体を進行方向に開いて滑りやすくなる。面白い。
11.ターンとか、エッジに対する反応はストラータの方が早い。幅広く硬いアンクルストラップ、硬いハイバックでサポート力が高い。そのぶん逆エッジも多いかもしれない。
12.DSは足首周りが自由で軽く、板をスイスイスイ~~っと操れる感じがする。身体より板を先行させやすい感覚というか…まぁ、セッティング次第かもしれませんが。カカトの固定は滑ってる時はそれほど気にならない。
13.6でストラータは板をしならせやすいと書きましたが、実際は滑走しながら足場を作れるor瞬発的に力を入れる技量がある人しか恩恵を受けられないかも。初心者、初級者には難しいかも。私も室内ではしなりやすさを感じたのに、滑走中にはそれほど差を感じられませんでした。躊躇しながら中途半端な力をかけるようなやり方ではダメ( ;∀;)
14.DSはベースプレートが硬い分、凸凹したバーンだと雪面からの突き上げが強い気がします。ストラータは下からの衝撃にクッション性あるけど、荒れたバーンでの板のバタつきが大きい気もする。ベースプレートだけじゃなくディスクの違いも関係あるかも?どちらが良いとは言いにくい。
15.5で書いたスタンス幅について。個人的にストラータは広いスタンスでも楽にポジジョンとれますが、一日滑るとか持久力の面も考慮すると結局いつもどおりが一番な気もします。検討中。
16.ストラータのビンディングの緩みについて。①何も気にせず5日ほど使っていたらトゥストラップのラチェットを取り付けているネジが緩んでました。ブーツで蹴ったりするようにして装着しがちな場所だから?DSでは気になった事はないです。②ヒールカップ調整時にネジを全て外すのは面倒だなーと、外さず緩めた状態で力を入れたら動きました。一部の情報にあるように、構造的にはネジが緩めばヒールカップがズレる可能性はありそうです。滑走前のメンテ重要。
17.ストラータのベースプレートは雪が付きやすい。ブーツが接地するスポンジっぽい素材の面に雪が足裏で圧雪されて凍り付くとマジで取れません。放置してると雪の塊が足裏にあるなーって感じるくらい育っていきます(笑)DSは雪が付きにくい素材らしいです。ですが表面には付かないけど、上記したように内部に雪が入り込みます。結局どちらもどこかに雪が付く。滑走中に困るのはストラータ。
18.ストラータのヒールカップはアルミ製だから?マイナス何度とかの世界で素手で持った時にクソ冷たい。DSでは思った事もない感覚(^▽^;)
それぞれ簡潔に言うと…
正直、オールラウンド要望ならどちらも調子良いと思います。さすが有名メーカーを代表するビンディングだなーと感じました。違いを簡潔に言えば…
DSは前後左右の板捌きやズラしが軽い。装着した感覚も軽い。板を踏み込むと早く素直に力が伝わり、反発もダイレクト。レギュラーディスク。板の推奨スタンスこそが最高‼という人向け。ネジが緩まないストッパーでメンテが楽。
ストラータはエッジへのサポートが強く反応が早い。踏み込みに対してあそびがあるので耐えやすく、板を柔らかく感じやすい。ミニディスク。1㎝間隔で色々スタンス幅を試したい、同時にセンタリングも調整したい人向け。
初心者、初級者向けに言うのであれば。
ストラータの検討理由がミニディスクや板のしなりやすさという要素なら、ある程度、板を踏む技術がないと恩恵を受けられないです。もちろん買ってから練習するのもアリ。ですが、色々未熟な状態で「楽に滑れる」のはどちらかというとDSかなーという印象です。参考までに。
道具選びとセッティングって、だんだん迷宮入りしていく感じが何とも言えず楽しいですよねー。で、私はどちらが良かったか?……まだ検討中です(;^ω^)
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