おじさんスノーボーダーが使用してる道具の解説と、選び方の基準みないなもの。
ボード編1。
今回の記事は、初心者~中級者くらいまでの方に参考になればと書いております。
私のスタイルと、選び方の基準。
私のスノーボードは「楽して楽しく滑る」こと。
具体的に言うと、中低速でのフリーラン中心のスタイルです。
気持ち良く滑って、地形遊び少々。カービング練習したり、グラトリもどきで自己満足。
そんな感じ。
道具は、20代の頃グラトリに憧れてたのでグラトリ要素で選びがちです(笑)
でも、色々やりたいのでオールラウンド志向。
その結果、ソフト~ミディアムフレックスで中低速向けの道具。→初中級者にお勧めしやすい。
予算の配分は、板→ビンディング→ブーツの順。
板は全力。ビンディングはセール狙い。ブーツは余りの予算で。
板の種類。
最近のボードは非常に多くの種類がありますので、あくまで基本的な、初級者向けの説明をします。
フレックス
板の屈曲性。大まかに板全体の総評として表示してる場合と、「両足間は柔らかめ、ノーズとテールは張りがある」など部位によって違いがあり細かく表示している場合があります。
ソフト:低速域での操作がしやすい。グラトリ、ジブ向け。初心者向け。グラトリに関しては特にプレス、バター系に適しているが、「ソフト=反発が弱い」ため弾き系、高回転には弱くなる。滑走面でも、速度が上がる、雪面が荒れていると板がバタつきやすくなる。また、ソフト過ぎるとキッカー(ジャンプ台)には向かないと言われています。
ハード:高速滑走や荒れたバーンでも安定しやすい。カービング向け。グラトリで弾き、特に高回転やりたい人向け。堅いため、ある程度の板を踏む技術と、速度を上げて遠心力や慣性の力を働かせないと板のしなりを利用しにくい。中上級者向け。
トーション
板のねじれ具合。両足間、板の中央部分の柔らかさの指標。トーションが使いやすいと、細かい板操作やカービング等もやりやすいとされています。私の感覚では、最近は前よりもトーションの使いやすさをアピールしている板が多くなっている気がします。流行?
板のアウトライン
板を上から見た時の形状。初心者は下記の2つがお勧め。
ツインチップ:前も後ろも同じ形。バインを付けるインサートホールも左右対称。レギュラーもスイッチも同じ感覚で滑れる。滑走力より操作性、トリック志向が強い形状。フルツインとも言う。
ディレクショナルツイン:形状は前も後ろも同じ左右対称。インサートホールが後ろ寄りにセットバックしているタイプ。前向き滑走に利がある形状。バインの位置調整でツインチップとしても乗れる。
キャンバー形状
板を横から見た時のアーチ形状。
長く続けたい初心者には、キャンバーかハイブリッドキャンバーがお勧め。お手軽に滑りたい、全然滑れないからとりあえず転びにくい板が欲しい…という初心者には、私はあまりお勧めしないですがダブルキャンバー、ロッカーという選択も聞きますね。
※他にも多数の形状があります。メーカーによって名称が違う場合があります。
①~⑤の順に、エッジのグリップ力が減っていき、ルーズな操作性が特徴になってきます。名称で勘違いしやすいのがダブルキャンバー。キャンバーの名が付いてますが大枠の形状は中央から接雪するロッカータイプの物が多いです。性質はロッカーに近くなります。逆パターンが上図には無いですがダブルロッカーという板。私はハイブリッドキャンバーの一種というか、ほぼ一緒じゃね?と思ってます。ロッカーよりキャンバーに近い性質です。ややこしい名前ですね。
ダブルキャンバーやロッカーは、板を角付けせず水平操作した時にエッジがかかりにくいです。初心者は角付けができないか弱いので、それだけで逆エッジになりにくい→転びにくいという訳です。なので初心者にお勧めされる場合があります。ですが、「エッジが利きにくい=ブレーキが利きにくい」ので、個人的にはどうかと思います。
また、グラトリしたい人もダブルキャンバーお勧めされたりすると思うのですが、上記したようにダブルキャンバーは初心者にはエッジを利かせにくいです。グラトリには転びにくい板を選びたくなりますが、トリックの始動には足場の固定が非常に重要です。どんなに力を入れて踏み切ろうとも、滑って力が逃げては何もできません。雨で濡れた鉄板の上で、自転車やバイクを加速させようとして転んだ経験はありませんか?足場の重要性はそれと同じです。
以上の理由から、私は初心者にはやはり基本のキャンバー、あるいは簡単に板を操作したい or 逆エッジが怖いのであればハイブリッドキャンバーをお勧めします。
まとめ。
色々チャレンジしたい初中級者におすすめな板は…
①ソフト~ミディアムフレックス。②トーション使いやすい方が良い。③ツインチップが良い。ディレクショナルツインでも良い。④形状はキャンバー or ハイブリッドキャンバー。